HOME > 法律コラム > どこからが浮気?風俗はアウト?食事だけならセーフ?弁護士が解説するアウトとセーフ!
男女間での認識に違いが出る「どこからが浮気か」問題。
男性としては問題ないと思っていても、女性からすると「アウト」となるケースはよく有りますよね。
例えば風俗の買春はどうでしょうか?また性的関係がないとは、親しみを感じている相手との二人だけの食事は?
今回はこの浮気や不倫について、どこから問題となるのか的場真介弁護士に話を聞いてみました。
夫婦の一方は他方に対して守操義務があります。不貞行為とは「配偶者ある者が自由な意思に基づいて配偶者以外の者と性的関係を結ぶこと」と定義しています。
配偶者以外の者との性交があった証拠があれば原則アウトということになります。
風俗店や出会い系サイトなどで知り合った女性と「遊びと割りきって」性交をしても不貞にならないと誤解されている男性がたくさんいらっしゃいますが、判例は買春も不貞行為になると言っています。
しかし、先程の「配偶者ある者が自由な意思に基づいて配偶者以外の者と性的関係を結ぶこと」という判例の定義について、「性的関係」を性交に限定するならば、風俗店で性交にいたらない性的サービスを受けただけでは不貞行為とまでは言えないことになります。
ケースごとの具体的判断になると思います。健康状態等によっては配偶者から性的交渉を求められることが煩わしいこともあるでしょう。「妻から『私はしたくないんだよ。どうしてもがまんできないのなら風俗にでも行っといで!』と言われたので、仕方なく風俗に行っていました。」という説明を男性から受けたとき、これを直ちに不貞行為だと決めつけることにはためらう人が多いとます。
また、「配偶者以外の者と性的関係を結んだ」時期が、既に婚姻関係が破綻した後であった場合は、不貞行為にあたらないとされます。既に婚姻関係が形骸化しているときは「配偶者に対する裏切り行為」と呼べる実態がなくなるからです。ただ、裁判所は「婚姻関係が破綻していた」とはなかなか認めてくれません。家庭内別居状態くらいでは全然だめだろうと思います。