HOME > 法律コラム > 弁護士が全力でお薦めする法律初学者にむけた法学入門書をピックアップ!
弁護士などの法律に関わる仕事をしている方や、現在法律を勉強している方以外では、あまり法律について知る機会はないでしょう。また必要性を感じることもそこまで多くはないのではないでしょうか。
しかし、いざトラブルが起こったときに、法律を知っていたおかげでスムーズに解決できることは沢山あります。逆に法律を知らなかったというだけで泣き寝入りせざるを得ないこともあります。
出来ることなら、日常生活において法律に関わらざるを得ないようなトラブルは避けたいというのが本音だと思いますが、様々な法律を知ることはいざという時に、きっと役に立つ筈です。
今回は法律初学者向けにオススメしたい法学入門書を寺林智栄弁護士にピックアップしてもらいました。
みんなが欲しかった! 法学の基礎がわかる本(TAC出版 TAC法学研究会)
資格試験予備校のTACが、各種試験の初学者向けに、これからの勉強に向けて最低限必要な範囲で、法体系・法類型等の「法学」について解説しているものです。
予備校本と侮っていましたが、資格試験受験者が、自分が学ぼうとしている法律の位置づけなどをイメージするには十分な内容だと思います。
法学部の1年生も、わかりにくい「法学」の講義の前に一読しておくと、教授の話の理解が進むように思います。
プレップ民法 (プレップシリーズ) 第4版増補版(弘文堂 米倉明)
法学部入学の大学1年生、宅建や司法書士などの各種資格試験、公務員試験の受験初学者が避けて通れず、かつ、つまずきやすいのが民法。
条文数も1000を越えており、かつ、条文の順番通りに勉強しても、なかなかイメージがわきにくい法律です。
この書籍は、体系にこだわらず、契約の成立から履行、履行できなかった場合の処理、その他の場面と分けて、取引社会の流れに即して民法の概要を解説しており、初学者にとってもわかりやすいように工夫して書かれています。
もちろんこれ一冊では、各種試験には全く足りませんが、民法のイメージをつかむにはとてもいい書籍と思います。
プレップシリーズは、初学者向けのシリーズとして、他の法律についても出版されており、しかも息が長い歴史ある書籍で、おすすめです。
「法学の基礎がわかる本」を読んだ方は是非。