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泣き寝入りしてませんか?泣き寝入りしないための5つの予備知識!

何かの被害を受けたにも関わらず、何も行動しないことを「泣き寝入りする」といいます。

「泣き寝入り」という言葉は非常にネガティブなイメージがあり「泣き寝入りするやつはダメなやつだ」というようにとらえられがちです。

ところが人にはそれぞれ事情があって「泣き寝入り」せざるを得ない状況もたくさんあるわけです。

今回は知っておくと便利な「5つの泣き寝入りパターン」として、コラムを提供していただきました。

(1)世間体が悪い。恥ずかしい。周囲にばれたくない

このケースで多いのは性犯罪です。
強姦や強制わいせつ、痴漢、セクハラなどの犯罪は親告罪として扱われ、本人からの申し出がない限り立件できません。

また家族や交際相手に知れてしまい、訴訟に至るまでにも非常に長い道のりとなり、その間にも二次被害、三次被害を生み出します。非常に嫌な思いをたくさんする仕組みとなっています。

これじゃ、泣き寝入りせざるをえない方も多いのではないでしょうか?

(2)後々の付き合いなどに禍根を残す。周囲に迷惑を及ぼす

このケースで多いのは職場でのパワハラ、ご近所トラブルなどじゃないでしょうか。

この手の敵はさるもので、必ずこちらの思いもよらない意表を突いたところから攻撃してくると相場が決まってi
ます。

後々のことを考えるとなかなか訴えることができず、溜まりに溜まった最後の手段として凶行に及んだり、また自ら命を絶つ方もいらっしゃいます。

(3)こちらにも非がある。こちらによこしまな思惑があった

このケースで多いのは風俗店などのぼったくりや援助交際、出会い系詐欺、または投資詐欺、当選番号詐欺、ギャンブルの情報商材などでしょう。

この場合、金額にもよりますが、多くの人は「高い授業料だったと思おう」という納得のしかたをしているようです。

(4)それほどの被害ではない。訴えるのが煩わしい

このケースで多いのはネットショップでのちょっとした買い物や、知人同士の少額のお金の貸し借りなどが当たるでしょう。

相手(悪質ネットショップや悪友たち)は、この「この程度なら泣き寝入りしてくれるだろう」という確信に近い期待のもとで行為に及んでいるわけですから、相手の思う壺といえるかもしれません。

(5)どこに訴えればいいかわからない。そんな時間はない

このケースは多くの人が普通の日常生活を送っている中で、突然こうした事件に巻き込まれるのでどうしていいかわからない。あるいは、そんなこと言っても中々そのための時間も取れない、という状況だからではないでしょうか。

不可抗力な面も否定はできませんが、これらに共通して言えることは、自分ひとりで悩んでいては、そのままだということです。

まずは法律相談に連絡をしてみるのがが「泣き寝入り」から一歩前進することになるのではないでしょうか。

執筆  小池 勝