HOME > 法律コラム > 印税って「税」というくらいだから、税金の1つ??
私は本をたくさん出版していて、よく「印税生活っていいですね!」と言われます。いやいや、いわゆる一般のビジネス書はそれほど売れないので、印税といっても非常に少額なんですけど・・・
さらに、私は元国税というキャリアで税金本なんかも出版しているのですが、中には面白い質問があって、「印税って税金ですか?」という・・・
笑えるような質問でありながら、「印税というのは税金じゃないよ」というのは簡単で、「では、なぜ印税と呼ぶのだろう」という語源を知らないのもまた問題で・・・そこで調べてみました、得意のウィキで。
印税(いんぜい)は、著作物の利用者(レコード会社、出版社、放送局など)が、著作物を利用する対価として著作者・著作権者に支払うロイヤルティーの一種。著作権使用料と同義。ただし、レコード製作者や実演家等の著作権を保持しない者に支払われるロイヤルティーの事を印税と呼ぶ場合もある(原盤印税、アーティスト印税など)。
【概要】
著作物に関する権利(演奏権、録音権、貸与権、出版権など)は著作者が専有しているが(著作権法21条~28条)、レコード会社、出版社、放送局等の利用者も、著作権者の許諾を得れば、その許諾に係る利用方法及び条件の範囲内において当該著作物を利用する事が出来る(著作権法63条)。それら著作権者の許諾を得た著作物に関する権利を利用する際に、利用者が対価として支払うロイヤルティーが印税である。一例として、ライブやカラオケで楽曲が演奏された場合、その楽曲の著作者・著作権者に対して印税が支払われるが、これは著作者の持つ演奏権(楽曲を公に演奏する権利、著作権法22条)をコンサート主催者やカラオケ事業者が使用した事により発生した対価である。税という名前が付いているが、「印紙税」にちなんだロイヤルティーの一種であり、税金の種類ではない。かつては著者が自分の姓を彫った認印を捺した「検印紙」を書籍に貼り、費消された紙の数に応じて支払われていたが、この支払方法が印紙税納付に似ているところから使われるようになった。なお、検印紙は1970年代頃まで貼られていたもので(紙ではなく奥付ページに印影が直に印刷された「検印欄」というのもあった)、それ以降はごく一部の例外を除き、「著者との話し合いにより検印廃止」の文言のみが表記されている。現在は文言も消えていることが多い。
な、なるほど、まったく知らなかった!
というか、印税の由来まで知ってる人の方が珍しいでしょうが。
ちなみに、印税にももちろん税金がかかります。印税を個人で受け取る場合、10~20%の源泉徴収をされますし、確定申告も必要になります。