法律問題は相談LINEで解決!

HOME > 法律コラム > 離婚する前に準備しておくべき4つの心構え

このエントリーをはてなブックマークに追加

離婚する前に準備しておくべき4つの心構え

今や世間を何かと騒がせる有名人の『離婚』。

皆さんもご存知のように一昔前とは違い、離婚は有名人だけのものでもなく、私たち身の回りで起きる日常の出来事といってもいいでしょう。

事実日本人のおおよそ3人に1人が離婚経験有だという統計もでています。(厚生労働省、平成24年(2012)人口動態統計の年間推計より)

2014年2月8日に放映された俳優の瑛太さん主演のスペシャルドラマ「最高の離婚Special 2014」平均視聴率は13.6%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)をマークしたそうですが、それだけ多くの人が瑛太さん扮する濱崎光生や結夏などの登場人物に共感し、『離婚』について、顕在的にも潜在的にも悩んでいる人々が増えてきているということでしょうか。

右図は厚生労働省の統計図です。

【離婚は仲が良くないと難しい!?——訴訟問題になってもあくまで冷静に】 ですが、やはり離婚は離婚。

「結婚よりも何十倍もしんどい」
「子供の親権をどちらにするか・・・」

当事者にかかる精神的、物理的負担は計り知れないものです。
権利をしっかり守りながら話を進めていくためには弁護士の方との連携がやはり欠かせません。
下準備を綿密に進め、ゴールに向けてしっかりと足場を築くような地道な努力が必要とされます。

この記事では、「まず、離婚したい、と思っているのだけれどどうすれば・・・?」といった方に向けて離婚に必要な心得を簡単に紹介します。

弁護士の石原豊昭さんが「女性のための離婚講座」(自由国民社)にて『上手に離婚するための心得』をあげてくれています。

この記事では肝の内容をかみ砕いて紹介させていただきます。

(1)作戦を練りつつも、やさしい気持ちでのぞむ。

人間同士として相手の幸せを願おう、というぐらいの気持ちにお互いがなれば、 うまくいきます。 かといって馬鹿正直に何でも相手に打ち明けるのもよくありません。 あくまでも戦略を意識して、適度に互いにやさしく、を意識しましょう。

(2)お金と子供。

この二つがうまくいけば協議離婚がスムーズにいくといっていいでしょう。
「逆にいえば、この二つが難点になるのだから、離婚したい、と心に決めたら、この二つの問題について心準備を」。
難所がわかれば、おのずと協議離婚の円滑なゴールもイメージしやすいかもしれません。

(3)協議ができなかった場合・・・「攻撃的になることは禁物」

協議ができなかった場合は裁判所による調停が行われますが、石原さんはここでも心得はしておくべきだと述べています。

「忘れないでほしい。調停の中身は、やはり話し合いなのである」。
「むしろ調停だからこそやさしい態度に出ていいのだ。私的な話し合いだと、そのためウヤムヤになることもあるが、ここではその心配はない」。

(4)最大の難所『離婚訴訟』を乗り越えるには・・・

さすがに、訴訟問題ともなると弁護士に依頼するほうがいいでしょう。ですが、くれぐれも任せっぱなしにはせず、連絡を密に。

何故かというと・・・「離婚訴訟は、まったくの貸し借りなどとは異なり、微妙な事実の立証が必要となる。過去の生活がどんな風であったか、相手の性格や行動がどうであったか。そういう長年にわたる事実が、離婚そのものも、慰謝料、財産分与や親権の問題をも左右する」。

自分の権利を守るためにも、弁護士の方とは二人三脚で頑張りたいところです。

まとめ

離婚は結婚と逆の意味で扱われますが、両者の共通点は「お互いが幸せになるために行われる」というところでしょう。
磁石と同じように、離れるときはひっつくときよりもエネルギーが生じるかもしれません。
ですが、お互いがよりよい人生を歩むために必要なことと思って、落ち着いた心でのぞむのが一番いい対処法といえそうです。

ライター  ハルノ ミチ