HOME > 法律コラム > ルパンって罪おかしすぎ!?一体どれ程の罪を犯してるの?
現在公開中の実写版「ルパン三世」。
ルパン一味である次元大介、石川五ェ門、峰不二子の合計4人による大泥棒を働くアクション作品です。
ルパンは犯行予告からはじまり、窃盗や不法侵入など、一度の犯行でどれだけの罪を犯しているのでしょうか?
今回は佐藤大和弁護士に話を聞いてみました。
「ふじこちゃぁ~~~ん♡」と僕も一緒に追いかけたいです。むしろ追いかけさせて下さい。
弁護士の佐藤大和です。
さて、ルパンは一度の犯行で、びっくりするほどたくさんの罪を犯しているでしょうね(笑)
もちろん犯行内容にもよりますが、日本国内での犯行ということを前提で考えると、まず、多くの場合、ルパンは、無断で他人の建物に侵入しているため、「住居等侵入罪(不法侵入)」となります。
そして、必ず何かを壊しているため、「器物損壊罪」にもなります。五ェ門も「またつまらない物を切ってしまった」と格好をつけていますが、あれは立派な器物損壊罪です。
そして、他人の建物を壊してしまったら、「建造物棄損罪」という犯罪にもなってしまいます。
また、拳銃で、暴行また脅迫をして「お宝」を奪っているため、「強盗罪」となり、相手を傷つけた場合には、「強盗致傷罪」となりますね。拳銃や刀を許可なく所持している点は、銃刀法違反となりますね。ルパン、次元、五ェ門アウト。
あっ、ちなみに「ハート(心)」を盗んでも、窃盗罪にも強盗罪にもなりませんよ(笑)
この点ではルパンはセーフです。同じ男としてはハート泥棒を許せませんが!
おっと、逃げるときには、爆弾まで使用するときもありますね。これは、爆発物取締罰則違反となります。そして、忘れてはいけないのは、銭形のとっつぁん(警部)への暴行。これは、銭形警部が日本の公務員に該当する場合には、「公務執行妨害罪」となります。
そして、人を殺した場合には、もちろん「殺人罪」。物を盗むために殺した場合には、「強盗殺人罪」となりますね。
もちろん犯行内容によっては、これ以外の犯罪も成立します。
う~ん、パッと、ルパンの犯行を考えてみると、ものすごいことになっていますね(苦笑)
確か映画(アニメ)のなかでもルパンの死刑シーンが出てくることもありましたね。
さて、実際に、ルパンが逮捕されてしまったら、どうなるのでしょうか?死刑になる可能性はあるのでしょうか?
もちろん、犯行の過程で、人を殺してしまった場合には、殺人罪や強盗殺人罪等で、死刑になる可能性も十分にありますね。
良い子のみなさんは真似しないようにしましょう!って真似できるレベルではありませんが(苦笑)